屋久島のトッピー(トビウオ)

 

またまた屋久島へ行ってきた。世界自然遺産でありエコツーリスト憧れの聖地の屋久島だ。今回はこの屋久島をシーカヤックで1周しようと全国から集まった常連さんと一緒だ。

数名は前日から宮之浦に集まり前夜祭と称して居酒屋に繰り出す。久しぶりにご対面したのはトッピー(トビウオ)のから揚げだ。お皿の中で大きな胸びれを広げ、口をあんぐと広げて狐色に固まっていた。さっそく仲間達とバリバリ喰らいつく。「うめ〜〜」「おいひぃ〜」ご多分にもれず単純な言葉が飛び出す。旨いものは他に表現のしようがないのだ。

その後もトッピーのさつま揚げやモズクなどワシワシとビールで流し込んだ。これで屋久島に馴染みだしたぞ。やはりその土地に入り、地の物を(ただし旨くないとだめだが)食べるとその土地が自分の中に入りだす。旅をしている気持ちになるのだ。

旅が始まり宮之浦川の河口からシーカヤックで漕ぎ出す。だが落雷と強風波浪のため、翻弄される。また落雷に時には安全地帯へと逃げ込んだりしながらなんとか案房へ到着した。そこは参加者の一人Yさんの故郷だった。

今朝早くYさんはなじみの漁師さんとトッピーの漁に行きたくさん獲っていてくれたのだ。それを差し入れしていただいた。

さらに幸運は続く。シーカヤックの片づけをしていたら「野元さんではないですか?」とスクーターに乗った青年が声をかけてきた。数ヶ月前、小学館の季刊誌「bp」で電話取材を受けていたフリーライターのFさんだったのだ。

彼は3分の1が取材で、後は遊びでの屋久島入りだそうだ。私が屋久島に入ったとの情報を得て(小さな島なのですぐにばれてしまう)探してくれたのだ。しかも「これさっき獲ったばかりの魚ですが差し入れさせてください」と巨大なイシガキダイとハタを差し出すではないか。

実はFさんとは電話やメールでは数回コンタクトはとっているが、お会いするのは初めてなのだ。「いいんですか」言葉だけは遠慮があるが、すでにどう料理しようかと心は魚をさばきだしていた。

その日の夜はもちろんトッピーとイシガキダイ、そしてハタの刺身。更に大量のアラで作った超豪華味噌汁。ビールも焼酎も大量にある。「乾杯!」

「うめ〜〜〜!」「最高!!」「死んでもいいぃぃぃ!!」周りには誰もいない一軒家の小屋で感激で叫びだす。

昨夜の居酒屋で食べたトッピーのほうがちゃんと料理はされていた。だが島民からいただいた魚を自分達で料理した方が旨いと感じる。やはり料理は食べる人食べさせる人の顔が見えたほうがいいね。

その日の鹿児島地方は記録的な雷雨で甚大な被害が出ていた。だが我々屈強な男女10名は停電もなんのその、ローソクの光でギターを弾いて歌い、いつものバカ話で多いに盛り上がったのだ。


トビウオ、屋久島ではトッピーと言う。


素揚げはともかく旨い。


でかい海原を行く


トローキの滝


狭い岩の間を抜けるのも楽しい


エエ年した大人がガキ&お転婆となって遊びまわる

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