カナダの海胆、海栗、ウニ。

 デソレーションサウンドで牡蠣を暴食した後、いったんバンクーバーへ戻り、それからフェリーを2つ乗り継いでデスカバリーアイランズへと移動したのだ。
 
ここはフィヨルドの中でも特に狭い水路が続くナローと呼ばれる地域。狭いところ
は数十メーターしかない。そこを干満の潮流が流れるので場所により激しい流れとなる。さっきまで穏やかだった海が突然激しい激流となるのだ。
 
もちろん回りには雪山や、遠くには氷河があるので水温は10度を下回っている。落ちたら数分で体の感覚は失われるだろう。だがビールを冷やすにはちょうどいいのだ。
 
その激流の海を覗くとびっしりと棘のある生命体がいるではないか。ウニだ。しかもめちゃくちゃでかい!仲間は何とかパドル(カヤックを漕ぐ櫂)でウニを捕ろうとしている。だがなかなか上手くは行かない。
 
何度も試みるうちにコツをつかんできた。上手い具合に1個目をゲットした。でかい
 
中心部でも両拳を合わせたぐらいあるムラサキウニだ。棘まで測ると25cmはある。
 他の仲間も取れるようになり、いつの間にやら手網はウニでいっぱいになった。早速近くの海岸に上陸していただく事にする。
 慎重に割り、卵巣をスプーンで丁寧により分ける。卵巣もでかい。親指2本分はあるだろう。それをアングといただく。
 
「うめぇ〜〜〜」フィヨルドに歓喜の雄たけびが響き渡った。と言うのは言いすぎだが声を上げずにはおられないぐらい旨いのだ。
 
口いっぱいに広がる海の幸をコッカニー(カナディアンビール)で流し込む。最高だ!
 最初は慎重に取り出していたのだが次々と欲しがる仲間のペースに追いつかない。ナイフでパカッと叩き割り、指を突っ込んで卵巣を手づかみして食べだす。
 素敵な嫁入り前のお嬢様や、嫁入ったばかりの若奥様も、もちろんでかいウニに手を突っ込んでワシワシ食べている。しあわせだぁ〜〜〜。
 とりあえず満足したらキャンプサイトへ移動してテントを設営した。ここが我々の当面の居住地だ。目の前には湖のような静かな海が広がり、シーダー(アラスカ杉)の森が山を覆いつくす。さらに奥には雪をかぶった山並みがそびえている。こんな景色の中でキャンプをしたかったのだ。
 キャンプサイトの横に釣り糸を垂らせばでかいロックフィッシュ(カサゴ)がいくらでも釣れる。ナマコも採れるしロックフィッシュのアラを釣り糸に付けて垂らせば蟹も釣れるのだ。ついでにシーアスパラ(海草。生で食べてもいためても旨い)もテントの横に生えている。まるで天国のような所だ。
 毎日海鮮三昧の食事を食べていたので帰国するときには体重が増えてしまった。間違いなく5年分、いやいや10年分のウニは食べただろう。
 来年もここに来るぞ。今度は焼き海苔と大量の醤油やワサビも持ち込もう。もちろん蟹の甲羅で甲羅酒にするための日本酒も持ってね。


こんな世界を漕いでゆく。


こんなでかいのが取れた。


派ワット割って。


わしっといただく。


ベリーも朝食のパンケーキでいただく。

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