カナダの牡蠣、カキ、かき。

 バンクーバーからフィヨルドを縫うようにフェリーを二つ乗り継ぎ、たどり着いた最果ての町LUND。

 この小さな町からシーカヤックにテント、食料、水、大量のビールなどいっぱいの荷物を積み込み海へと漕ぎ出した。

 白頭鷲の飛翔を眺め、海から顔を出すアザラシに笑いながら小さなCoeplandに上陸。ここをベースに過ごす事にする。

 各自思い思いの場所にテントを張る。この島では熊や狼などの心配がないので好きな場所にテントを張れるのがいい。

 夕食の準備に入る。まずは竿を持って岩場に行きワームと言う疑似餌を付けて数回竿を振ると当たりがある。巻き上げると30cmぐらいのRockFish(カサゴ・アラカブの仲間)だ。幸先がいい。

 数匹釣り上げて身は刺身に、アラは味噌汁にする。大量のアラで作った魚汁は最高だ。もちろん刺身も旨いに決まっている。

 焚き火を囲みながら仲間達と語り合う。午後11時ごろやっと暗くなってきた。空には満点の星が煌きだしていた。

 翌日は岬を越えてフィヨルドへ入り込む。断崖が続く独特の景観だ。遠くには雪をかぶった山並みが続く。この地へ帰って来たんだと実感が湧いてくる。

 入江に入り込み上陸してランチをとることにした。ゴロタ石の海岸を見ると足の踏み場もないぐらい牡蠣が密生しているではないか。しかもかなりでかい。

 シーカヤックを傷つけないように上陸。すぐに手袋をはめ、牡蠣を岩からはがし、牡蠣用のナイフでこじ開ける。中からはミルク色の液体の中に薄い灰色の牡蠣が現れる。それをずずずっと飲み込んだ。

 うめ〜〜〜!

 思わず叫んだ。とてもクリーミーでまろやか。いままで食べていた牡蠣とは旨さが違う。次の一個。また一個と続けざまに10個ほど平らげる。

 仲間たちも無心にむさぼり「旨い!最高!」「おいひい〜」などと叫んでいる。

最初は丁寧に牡蠣ナイフで剥がしていたのだが、人数分だけナイフがないので手の空いた者は岩を叩きつけて殻をはずし、破片を塩水で洗いずずずっと飲み込む。

 痛風の人も貝柱だけならいいだろうと食べまくる。後でどうなっても知らないぞ。

東京換算で推定4〜5万円分の生牡蠣を食べた。だが周りには無尽蔵に牡蠣があるのだ。

なんて幸せな所なんだ。そして暴食の旅はまだ続くのだ。


足の踏み場はあるけど、牡蠣だらけだ。


殻を開けて。


うぐうぐいただく。旨いにきまっている。


こんなすばらしいロケーションのところだ。


うへへ。収穫だぜ!

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