高校3年の暑い夏の日。
高校3年の夏休み。鹿児島から四国を経て京都の天の橋立へ自転車で走ってきていた。
近くのキャンプ場にテントを張り、海水浴場の飛び込み台の上ではしゃぐ子供達や流れ行く夏の雲を眺めていた。
そこへ一人の女性が泳いできて話かけてきた。彼女は私より一つ年上でこの近くに住んでいるとの事。色々な事を話してくれた。
彼女のセパレーツの水着がまぶしくて、私は視線を逸らしていた。また彼女の話の内容が当時の私にはオトナすぎたのだ。
この旅に出る前に先輩が私にデートを仕込んでくれた。まずは映画を見た。当事リバイバル放映されていたオードリ−ヘップバーン主演のマイフェアレディだ。
もちろん館内で手など握れる勇気もなく、映画の後、喫茶店でほんの少し話をして別れた。もちろんそれっきりだ。
私はそんな高校生だったので、彼女の話は別世界の事のように考えていた。だが彼女は突然「今夜テントに行こうかな・・・」と言ってきたのだ。私には刺激すぎる言葉だ。
あわてふためいてしまった私は「そ!そんな事は高校生がしてはいけないよ。」と言うのが精一杯だった。そして体の変化で立ち上がれない私は前のめりに冷たい宮津の海に飛び込んだ。冷たい日本海の水が暑くなった私の体と心を冷ましていった。
暑くて熱い夏の日の思い出だ。

当時の野元です。

淡路島で出会ったサイクリスト

飛び込み台の上でドキッとする話を打ち明けられた。
天橋立。

火照る体を冷たい日本海で冷やす。