めぐ レポ

 今年のクライミングパートナーのハイパーさんこと野口さんとのたわいない会話から今回の素晴らしい旅が始まった。
 よくよく聞いてみると、相手はなにやらシーカヤックでアラスカからバンクーバーまで下ったとか・・・
 『また出た!この手のツワモノ』
 ウィスラーでいろんな野蛮人に会ってきているけどまたもやすごい人に会えそう。そんな期待。
 でもそんな人に超初心者の私がついて行っていいものだろうか・・・
 今まで人との出会いには敏感に反応してきた。
 五感が働いた。
 これは行くべし!!

 バンクーバーホテルでピックアップしてもらう。
 野元さんも会う前はびびってたけど、(すごーい冒険家で、堅い人かなと思っていた笑)大変気さくな方だった。
 ちぐささん、アンディー、きえちゃんもとっても明るい。

 初日はlund近くでキャンプする。ひさしぶりのキャンプに大興奮。
 食事のあと、野元さんのいろんな話聞く。
 ランプ横で語る野元さん、渋かった・・・
 私がいろんなことされてすごいですね〜と言うと、ただやめなかっただけ、続けてただけ。と言った。
 その言葉が印象的だった。

 そしてとうとう、シーカヤックの旅へ出発!
 漕ぎ出した瞬間、もう感動!!
 憧れのシーカヤック!ほんとに漕いでるんだーと自分の世界にひたりまくり。今まで海というのをなめていた。笑。
 山にいる生活が多いので、こうやって海を肌で感じることがなかった。せいぜい、ビーチでまったりってくらいか。
 海と一体になるっていったらおおげさかもしれない。でもそれくらい心地よかった。
 しかも自分たちでベースにする島見つけるだとぉぉぉ〜
 なんてステキ☆しかも無人島。こんな贅沢あっていいのか。
 テントも自分の好きなとこにはる。
 一人のテント。
 これも初めて。
 これで友達の寝返りもいびきも気にすることはないだろう。

 主食を忘れたと知ったときのちぐささんは男前だった。
 あの落ち着きぶり、それと正反対の隊長はうけた。
 魚を釣っておろして食べる。ほんとにおいしかった〜

2日目。
 ちょっとしか漕いでないのにすぐお腹がすく。
 しかもトイレもちかい・・・やばいこれ以上漕いだらもれる。
 野口さんにお借りしたウェットスーツにそれはやばい!
 顔は笑っているが、膀胱は冷や汗モード。
 隊長にどこかの島でトイレさせてもらうように報告。

 この日の帰りはほんとつらかった。けど、楽しくもあった。
 向かい風にあい、初心者パドルにはつら〜い風。しかも波もある。
 でも、ここで漕ぐのをやめたらすぐカヤックは岸に引き寄せられる。
 でも腕に乳酸が貯まりまくってる・・・つらい(泣)とりあえず、テンションを上げなければ、これは乗り切れない。
 思わず、歌を歌ってしまう。どんどん歌ってしまった。
 歌のリズムにあわせて、無理やり漕ぐ。人は私をみて「切れた」と思っただろう。
 でも本人は結構、必死だった笑
 波が落ち着いて後見た、トーテンポールはすばらいかった。

 夕日を見ながらみんなでネスカフェ大会。
 やたら影が絵になる隊長。
 この写真はやばいっすね〜

 この日の夜は、ほんとにすばらしい夜だった。
 ナイトカヤック。
 こんなロマンチックで地球を感じた夜は人生でなかったと思う。
 神様が「光」と「やみ」を作り、「昼」と「夜」を区別された意味がわかった。
 坂本九の「見上げてご覧〜夜の〜星を〜♪」がぴったりはまる夜だった。

 無事、元の出発場所に戻ってくる。
 みんなでダイブしてお疲れ〜!!
 最後はみな念願のあのカフェで好きなもの買う。
 これがサイコ〜にうまかった〜
 食通のちぐささんはなにやらパンを一斤購入してた。さすが。

 アンディーの晴れ男前のおかげで天気にも恵まれてた。
 忍耐強く私のパートナーしてくれて感謝!
 きえちゃんの自然児っぷりに心が癒やされた。
 ちぐささんのフェリー行方不明事件はうけた。
 隊長の子供のような顔には負けた。

 すべてが自然が私たちを癒やしてくれた。海よありがと〜
 シーカヤックから見る景色はほんとにすばらしい。
 いろんな動物にもあえた。
 旅ができるシーカヤックは最高の贅沢だと思う。
 また来年ゼッタイやりたいと思う。

追記:カヤック道に反してる野口さんは追い風時には傘を利用し、前に進むのだそう。
    もしかして社長(柳沢じゅんさん)もそうなのかしら。
    来年は社長と野口さんと一緒に行きたいものだ。
    おそらく沈没は免れないかも・・・笑

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