DAY Vancouver~Quadra Islandにあるキャンプ場
 ツアー終了で帰国するおなじみジョイカムさんを見送り待ち合わせ場所へ向かう。そこにはなじみのハイパーさんこと野口君Wh懐かしいCampbellRiverの港istler在住の人妻MASAKOさんが待っていた。
 後に人妻はウニ食いMASAKOと呼ばれるのだが、初対面の今はごく普通の挨拶を交わす。だがなにやら只者ではないオーラはすでに出していたのだ。
 様々なアドベンチャーレースに携わっているコナエイド石原さんと、頼れるオカン(失礼)ことchiggy(本当に信頼していますよ)そして野元団長(私です)の5名はHorsehoeBay発のフェリーに1便乗り遅れて乗り込んだのだ。
 実は時間には間に合ったのだが乗り切れなかったのだ。なんかこれからの旅を予感するような感じだ団長・MASAKO・ハイパー・CHIGGY・コナエイドぜ!
 そんなこんなでchiggyの運転するFoodはハイウェイをぶっ飛ばしCampbellRiver発のにフェリーに間に合ったのだ。が、なんと乗り込む段階で我々の2台前の車でStop。乗り切れなかったのだ。なんと1日で2回も乗りそびれる。
 あ〜あ。やはりこのメンバーだからかなぁ・・・・・

 遅れにおくれてキャンプ場に着いたのは午後9時ごろだった。
 キャンプ場の景観は最高だ。目の前に穏やかな海が広がる森のキャンプサイトは心を癒してくれた。

 まてよ。俺は特に癒してもらう事は特になかったんだっけ。

DAY Quadra Island~Octopus Islandsの近くの無人島
かわいいロッジ 道に迷いながらもたどり着いたDiscoverIy slands Lodgeはメチャいけてるロッジがあり、その1階がカヤック倉庫となっていた。2階はベットルームで3階はキッチンとダイニングとなっている。窓から見えるフィヨルドの景観が最高だぜ!
 さあカヤックだ。レンタルしたのはSeaward社製のものだ。浮き桟橋の上でパッキングを開始する。
 すぐ近くにあるSurge Narrowsを潮が止まっている間に通り抜けなければならないので急ぐ。レンタル屋のおっち浮き桟橋にはサウナ小屋ゃんも急げと急かしている。
 積み込むとすぐに漕ぎ出しSurge Narrowsへ着く。まだ流れはそれほどでもない。難なく漕ぐ抜ける。
 小さな岬を回り海底を覗くと巨大なウニが密生しているではないか。メンバーの顔つきが変わった。
 中でもWhistler組みの獲物に対する執念はすごい。おっとりと見えたMASAKOが豹変するさまは笑ったぜ!
 クラムを採取まずは巨大紫ウニを2個ゲット。昨日まで付いていなかったが今日からはいい予感がする。単に獲物が取れただけなのだが、そんな事が大切なのだ。美味しい獲物が取れるところは素晴らしいのだ。
 キャンプを予定していたOctopus Islandsの近くにある無人島には先客がいた。とりあえず水場がある浜に上陸してランチを取る。何はさておきビールで乾杯!つまみはもちろんウニだ。野口君が捌ウニ〜〜!いてくれる。
 旨い!美味すぎるぜ!!
 早くも壊れだす。でもいいのだ。自由なのだ!
 海岸では時々海水が噴出している。クラムだ。掘ると拳大の2枚貝が取れた。ここでもWhistler組みは獲り続けている。う〜ん、山の民は飢えているのねぇ。
 その後キャンプサイトを探し回ったがやはり目をつけた島しかない。上陸して先客の反対側を基本に思い思いの場所にテントを張る。私は見晴らしのいい岩の上に陣取る。もっともどこでも見晴らしはいいのだが・・・
 目の前にはまるで湖のように入江が伸び、モミの木の森林が広がる。そしてはるか彼方には雪をかぶった山々が望める。「まるでカナダみたいだ」とアホな事を叫びたくなるのだ。
 私とchiggyで夕食を作っていたらコナエイド石原さんはロックフィッシュ(カサゴ)をそして野口&MASAKOを釣ってきたのだ。そんなんで夕食はカサゴの刺身と魚汁、蟹の蒸し焼き、焼きクラム。そしてで乾杯!

でっかい紫ウニ ぱかっと割り あ〜んと食べると こんないい顔になる 釣り糸を垂れるMASAKO&ハイパー

DAY Octopus Islands~Francisco Islandあたりをうろちょろ
ヤカンを積んでキャンプサイトへ まったりと漕ぎ出す。今日も元気だぜ!空気が旨いぜ!でも先日までのツアーが終わったのでまったく気合が入らない。もちろん要所要所はビシッと締めているつもりだが、それ以外はだらけきっている。う〜んフェリーに乗り遅れたのは俺の気合のせいかなぁ・・・
 Octopus Islandsへ向かう。さすがにマリンパークだけあってすばらしい景観だ。過ぎ近くの島は個人所有との事。なんかずるいぜ。それはさておき素晴らしい景観を堪能する。
 だが景観より海中の獲物が気になるダブル艇がいた。もちろんWhistler組みだ。おいおい先を急ごうケルプ(海草)の森ぜ!
 激流のUpper Rapidsを横目にさっさとFrancisco Islandへ渡り上陸する。今日はこの島で遊ぶぞ。その前に腹ごしらえ。皆の頼れるオカンことchiggyが手際よくランチをこさえてくれる。
 Chiggyは器量よし、料理旨い、体力抜群、語学力最高!
 後は玉の輿を待つばかり。ホント信頼できる人です。誰かエエヒト居ませんか?
 さてFrancisco Islandだが東側の狭い海峡でコナエイドさんが竿を振ったら1投目から巨大なロックフィッシュがかかってでっけぇ〜カサゴきた。でかい。大きく竿がしなる。って言っても1500釣りバカ日記ブランド??の釣りセットだ。そんなのにかかるなよ。
 コナエイド
Vsロックフィッシュは、気合と体力に勝る(コナエイドはフルトライアスリートでもあるのだ)コナエイドの圧勝で終わった。
 だが記念撮影の時にはマダムMASAKOが栄光を奪っていった。まあ人生ってそんなものさ。そう言えばうんと昔に「男は女の消耗品である」などとタイトル付いた村上龍氏の本を読んフィヨルドを漕ぎ進むだ。なるほどなとカナダの奥地に来てまで思い知らされる。運命(さだめ)には素直に従おうっと。
 その東側の海峡は、先ほどまで静かに流れるだけだったのにいつの間にか渦を作りながら流れる激流となっていた。
 皆で見ていたら呼吸音が!トド(シーライオン)だ!すぐ近くで魚を採っているのだろう。でかい。
 我々は釣りを続けたが、トドは我々のほうを見ていた。もし上陸してきたらどうしよう。とりあえず自分だけは逃げ出せるようにいつも構えていた。皆ごめんな。でも今回は自己責任だかんね。
 今まで静かだった西激しい潮流で渦が出来ていた側の海峡も渦が巻きだした。早い5ノットは超えているだろう。しかも水温は10度を下回っていそうだ。この海に浸かってしまえば数分で意識は遠のくだろう。やはり簡単には超えられない海峡だぜ。
 遠くにはUpper Rapidsの白い激流も見える。すさまじいぜ!だがそんな下見をしている私とchiggyの事は昼寝と釣りを精を出すほかのメンバーには眼中にないようだ。パスタにナマコにサラダにブイヤベース
 予定の時間が着たら海峡も少し穏やかになってきた。テントサイトへ戻ろう。
 潮の状況を確かめながら海峡を横断してベースへ帰り着いた。
 もちろんこの日も釣りあげたカサゴと焼き牡蠣を中心とした夕餉だ。chiggy今日も美味しいご飯をありがとう。

サンフラワー(ヒトデ) ウニウニウニウニ 牡蠣・カキ・かき でへへ!大漁、たいりょう

DAY Octopus Islands~Hole The wall
倒木から新しい命が 昨夜から雨が降り続いていた。ここはRein forestの真っ只中なのだ。この雨がここの生態系を支えている。
 カヤック屋のおっさん(私より若いかもしれないが)お勧めのHole The wallに行ってみよう。潮どまりを選び、狭い海峡へ漕ぎ進む。しめしめ今はまだ渦はできていないぞ。狭い海峡を抜ける
 最狭部をぬけると断崖の水路が続く。北側は一気に500m近くせりあがっている。上陸できそうな場所は少ない。ゆるい岬を回るとウニが大量にいる。ハイパー改めハンター野口君とウニ食いMASAKOは網を使いバフンウニを捕りまくる。
 湿地の海岸に上陸。渇いた岩の上でランチとする。今日は海で採った岩のりを入れたラーメンだ。ハンター野口君がいないと思ったら草むらからサーモンベリーを採ってきた。相変わらず野外では頼れる人だ。そう言えば9月のWhistler郊外では森でマツタケが取れるそうだ。野口君がジョキング中に両手の指の間にマツタケを挟んだまま走る風景が見られるそうだ。
たくさんのカヤックを載せたボートが通り過ぎた さらに東へと進む。本気でウニを捕りたいのだが潮が上がってきているので取れない。次回は柄の長いタモ網を持ち込もう。
 広いCalm Channelに出た。その名のとおり静かな海峡だ。パドルを停め小島に巨大な切り株が打ち寄せられていたて浮かんでいると潮に流されて行く。少しづつ変わる景色を眺めた。
 北側には雪をかぶった山が見える。その麓がYuculta Rapidsだ。そして南側にはRendezvous Islandsが見えてきだした。穏やかだ。
 だがその静寂を突き破るかのようにトドの大きな呼吸音が響いた。近い。数十メーターだろうか。さすがに緊張する。トドは我々の方を見ながらもある程度以上には近づいてこない。特にけん制するような行動でもなかったのでそのまま観察する。
 いつまで流れに任せ、森を見るもこのまま浮いていたいが、そろそろ引き返すことにした。トド君じゃあな!考えてみたら彼の領域に入り込んだのは我々だ。
 流れに逆らいながら西に向かう。こんな複雑な海域を反流を探しながら漕ぐのは得意だ。なにせ1999年はALASKA JuneauからVancouverまで1800km近くも漕ぎ続けたからね。
 細かく指示をしながら進む。途中の小島で休憩。海峡の中にある小さいが変化のある小島だった。だがこの島でもパスタの具にするための傘貝とシーアスパラガスを採る。今夜も豪勢な食事にありつけるぞ!木々の森と海の森の狭間を進む
 沖合いをHarbor porpoise(ネズミイルカ)が通り過ぎていった。
 最狭部を抜けるときには反流を捕まえながら慎重に漕ぎ進む。流れが速いのとカヤックが細長いので本流に突入するときには進入角度をゆるめに指示し、高速で入り込むようにする。
 テントに帰り着き最後の晩餐の準備だ。夕日が木々を照らし出し輝きだす。最高の演出だ。皆無言で変わり行く景色を眺めていた。

海鼠,ナマコ、なまこ 蟹にキス「美味しく食べてあげるわよ」 雨がさらに森を神秘的に見せる 

DAY Octopus Islands~Whistler
日を浴びて森が輝きだす 名残惜しいが今日が最後だ。テントを撤収し3泊お世話になった島を後にする。
 潮どまりを狙いSurge Narrowsを漕ぎぬける。何事もなく通過。だが危険地帯を過ぎると巨大な紫ウニの群生と遭遇したのだ。
 カヤックを返す時間が迫っている。だが我々はウニ採りに夢中になったのだ。中でもWhistler組みのハンタsea anemone(イソギンチャク)ー野口&MASAKOがパドルで挟み込みながら上手に採っていた。
 近くの海岸に上陸してウニを食いだす。でかいナイフでパカッと割り、指を突っ込んで長さが6〜7cmほどのでかい卵巣をほじくる。そしてそのまま口に放り込むのだ。
 情緒もありがたさもない。みんな野生丸出しで貪り食う。最後は胸やけがしてウニ味のゲップが出るまで食いまくったのだ。
最後の最後までウニ三昧だったぜ! カヤックを返し車に荷物を詰め込み海の旅を終える。さあVancouverに帰るぞ。
 帰りは何の問題もなくNanaimo発のフェリーに乗り込んだ。だがここでまた予期せぬ事態に。盛んにWhistlerに行こうよと誘っていたMASAKOさんの誘いにのり、明日は日本へ帰るというのにWhistlerは向かったのだ。
 夜はMASAKO宅で、ご主人のSpeedyさん(日本人です)やJAPANADAを経営しているJUNさん。そして昨年一緒に旅をしたMEGUMIちゃんも集まってくれて宴会となったのだ。
 いやあ今年のCANADAも最高だったぜ!

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