キャンプツアー
春の長島を探索する

洞窟とイルカウオッチングの旅。

メンバー  兵庫から参加のK夫婦と鹿児島市のKさんNさん。
日時    2001年4月28〜30日
場所    鹿児島県長島町・東町。

鹿児島県北部に浮かぶ長島。
八代海と東シナ海にはさまれた、シーカヤックで回ると一周45kmほどの変化にとんだ島だ。
長島は断崖と砂浜が適度に点在する、シーカヤックにとってはツーリングしやすい所だ。
ただし北西部の長島海峡や南東部の黒の瀬戸海峡と、激しい潮流(潮の干満により起こる流れ。約6時間ごとに反転する)が発生する。
また北部にある乳之瀬は激流で、川のグレードの2クラス以上も発生するときもある。

この島をシーカヤックで漕ぎキャンプツーリングを行う為に、兵庫から参加のKさんご夫婦と鹿児島市のKさんNさんと向かう。
残念ながら天候はあまりよくない。
鹿児島市内から約2時間半、やっと長島町西部の蔵之元港に付く。
ここよりシーカヤックで漕ぎ出すことにする。
入り江から長島海峡へ向かう。
ところどころ現れる珊瑚を箱めがねで覗きながらだらだらと進む。

長島海峡へさしかかると潮目(水の流れの境目)がはっきりと判る。
川のように流れる本流に乗り奇声をあげながら先に進む。
帰りではこの流れに悩まされるのだが、このときは参加者は知る由もなかったのだ。
流れから抜け出し穏やかな海域で漂っていたらイルカの大群がやってきた。
潮目に沿って八代海に向かっている。
30頭ほどの群れは魚を追い求めて泳いでいるのだろう。
中にはジャンプをするものもいる。
我々は漕ぐのを忘れて見入っていた。

小さな洞窟に入ったりして遊びながら進み、大崎を回り込んだところに見える砂浜(明神)に上陸する。
ここで思い思いに休憩。
綺麗な砂浜の後ろには小さなジャガイモ畑があった。
目の前にはクリーム色の砂浜が広がり、大崎と明神の断崖が延びる。
そして東シナ海が果てしなく続いていた。

「そろそろ行きましょうかね」
再び水の旅人となる。
ここへ来る時は助けてくれた潮流が、今度は障害となる。
大崎ではルームランナー状態(懐かしいな。今でも家にある人いますか?)。
なかなか先に進めない。
横の断崖の景色が漕げども漕げども変わらない。
手を休めると後ろに下がってしまう。
大崎で釣りをしている人が「なぃをしちょとやろかい。すっじゃが!」(何をしているんだ。ものずきな!)と言いたげだ。
何とか乗り切り、蔵之元港の入り江に帰ってきた。

「温泉!温泉!!」
長島町の国民宿舎横にある温泉に行き、潮と浮世の垢を流す。
東シナ海を望む露天風呂からは、天草諸島が見えていた。
すっかり茹で上がった我々は、今夜のキャンプ地である東町に移動する。
夏場しか使われないキャンプ場を有効活用させてもらう。
夕食をすませ、酒を飲みさっさと寝る。
雨の日の猫はとことん眠い。と言うが、雨の日の人間もやはり眠くなる・・・

翌日は雷雨が発生していたので、長島ドライブ&海の幸、そして温泉で1日を過ごす。

最終日、霧の八代海にカヤックを浮かべ伊唐島の洞窟探検に向かう。
まったく波がなく風も無い幻想的な八代海を、静かにすべるように進んでゆく。
潮どまりにも恵まれ、遠く伊唐大橋を望みながら難なく伊唐島の琵琶の首に到着する。
ここには潮の時間さえ合えば通り抜けられる洞窟がある。
シーカヤックで入ってみるがこの日は引き潮で通り抜ける事は出来なかった。
前回はこの30mほどの洞窟を通り抜けたのだが・・・
その後も海上散歩を楽しみ、いったん出発地のアズマ海水浴場に引き返す。

ここから車で蔵之元に移動し、再びシーカヤックを浮かべる。
今度は高串崎を北に回りこみながらの海上散歩を行う。
出発してすぐに通り抜けられる洞窟を見つけ、早速くぐってみる。
洞窟を通り抜ける。単純な行動だが、なんだかうれしい。
橋を水上から見上げる事も楽しいが、やはり洞窟をくぐり抜けるのは”くぐりたがり屋”の私としては醍醐味の一つである。
岬に差し掛かると、またもやイルカの大群がやってきた。
先日と同じ群れだろう。
潮目にそって八代海に進んでいく。
見えなくなるまで眺めていた。
高串崎を回りこんで大きな入り江に入る。
ここでは漕がずに、ただ浮かんでいた。
浅くなると箱めがねで海底を覗き、穏やかな山並みを眺め時を過ごす。

天候に恵まれなかったが、長島の美しい自然を堪能した3日間だった。


蔵之元港での使用前(出発前)スナップ。

さあツアーの始まりだ。

箱めがねで海底を覗く。ところどころに珊瑚が見える。

イルカがいた!

潮目にそって移動している。

正面に見えるのは牛深へ向かうフェリー「天長丸」

シーカヤック初挑戦のNさんKさんもなかなか様になっていました。

ははは!ご飯だご飯。
天候が悪いので軒下キャンプ?です。

3日目の朝、出発準備中のKさんご夫婦。

静かな海上をすべるように進む。

水平線との境は見えない。すべてがウオーターワールドだ。

私がガイドの野元です。

琵琶の首にある洞窟に入ってみる。

向こう側は見えるのだが、浅くて通り抜けられなかった。

入り口はこんな感じです。

こちらは反対側の入り口(出口?)です。

ほどほどの広さはあるのですが・・・

こちらは蔵之元にある洞窟です。

波のタイミングを計らないと岩に乗り上げてしまう。

漕がずにのんびりと漂う。

透明度の素晴らしい長島の海。

またまたイルカと遭遇。

遠くに天草諸島を眺めながら漂う。

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